自動運転技術の実用化に向けた研究を進めるマジダ自動車は今日未明、「現時点で最大の障壁は当たり屋への対応です」とする研究結果を発表した。
同社は仲御徒町大学と共同で、自動運転車が意図的な接触事案にどのように対応するかを検証する実証実験を実施。研究員が当たり屋役となり、住宅街や交差点、横断歩道、駐車場などさまざまな環境で、車両へ故意に接触するケースを再現した。その後の110番通報から実況見分、保険会社とのやり取り、示談交渉、裁判までを含めたシミュレーションを計200回実施したという。
その結果、マジダ自動車側は200件すべての裁判で敗訴するという予想外の結果になった。研究チームによると、自動運転システムは交通ルールには忠実に対応できる一方、人間特有の「想定外の行動」については学習データだけでは対応が難しいケースが多く確認されたという。
担当研究員は「技術的な課題よりも、人間の創造力のほうが上回っていました。AIは論理的に考えますが、人間は論理を飛び越えてきます」とコメント。研究チームでは現在、「AI対AI」の研究だけでなく、「AI対人間」の研究を強化する必要があるとの認識を示している。
一方で同社は、「今回の研究結果だけで自動運転技術そのものを否定するものではない」と説明。今後も実証実験を重ね、安全性と信頼性の向上を目指す方針を明らかにした。




